【袴田さん再審無罪確定】静岡県警進める“事件当時捜査の事実確認”年内にも結果公表へ…再審制度巡る動きも
袴田巌さんが無罪になった58年前の事件で、静岡県警が進めている当時の捜査の事実確認について年内にも結果を公表する方針であることがわかりました。
1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件を巡り、証拠のねつ造が認定され無罪が確定した袴田巌さん。
これを受け、県警は刑事部長以下20人の態勢で、当時の捜査について事実確認を実施し、当時の捜査記録の確認や元捜査員に聴き取りをするなどして、捜査の経緯や実態の確認を進めています。関係者によりますと、事実確認はほとんど終了し、結果を年内にも公表する方針だということです。確認結果はホームページなどで公表する見通しだということです。
そして、新たな動きもありました。関係者によりますと、法務省が再審制度の在り方について、2025年の春にも法制審議会に諮問し、制度の見直しを検討する方向で調整していることがわかりました。「再審制度」を巡っては、以前から、審理の長期化や検察側の証拠を開示するルールが定められていないといった問題点が指摘されていて、袴田巌さんが再審無罪となり、法改正を求める声が高まっていました。