【浜名湖殺人続報】高校生が遺体で見つかった事件…殺人容疑で逮捕の2人は遺体発見現場付近で溺死させたか
静岡・湖西市の浜名湖で17歳の男子高校生が遺体で見つかった事件で、12日、殺人の疑いで逮捕された男2人は、遺体発見現場付近で高校生を溺死させたとみられることがわかりました。
2月9日、湖西市新居町の浜名湖で、袋井市の高校2年生の少年(17)の遺体が見つかった事件。この事件をめぐり12日、新たな動きが。
警察は浜松市中央区の21歳の男とフィリピン国籍で18歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。警察によりますと、容疑者の男2人は、2月5日の明け方、湖西市新居町の浜名湖で男子高校生を何らかの方法で溺死させた疑いがもたれています。
警察は2月、男子高校生を暴行し車に監禁した疑いで2人を逮捕していましたが、その後の捜査で男子高校生の殺害に関与した疑いが強まったとして再逮捕したということです。
この事件をめぐっては、男2人のほかに17歳の少年3人が監禁の疑いで逮捕されていましたが、地検浜松支部は12日、少年3人を監禁の非行内容で家庭裁判所に送致し、このうちの1人の少年については暴行の非行内容も追加しています。
事件から1か月あまり。捜査関係者などへの取材で、当日の足取りが少しずつ明らかになってきました。
亡くなった男子高校生は、2月4日の午後7時ごろ、家族に「遊びに行く」と言って袋井市の自宅を出ました。日付けが変わった5日 未明、男子高校生の姿は浜松市中央区にある友人のアパートに。当時、友人宅には逮捕された5人を含む複数人が滞在し、誕生日パーティーが開かれていたとみられています。
5日の明け方には、知人宅周辺で、21歳の男らが男子高校生を殴るなどしてけがをさせ、少年らとともに、男子高校生を車のトランクに監禁。その後、21歳の男とフィリピン国籍で18歳の男は、男子高校生を監禁したまま車で湖西市の浜名湖周辺まで移動し、男子高校生を溺死させたとみられています。男子高校生は9日、遺体となって発見されました。
司法解剖の結果、男子高校生の死因は溺死で、遺体には殴られた痕とみられる複数のあざがあり、衣服はほぼ着ていない状態だったということです。
Daiichi-TVは2月、21歳の男の母親を取材。母親が息子と同居する女性から聞いたというのは、友人宅での出来事です。
(21歳の男の容疑者の母親)
Q:息子さんも殴ったことになっているが?
「殴っていない(ほかの人)。息子は携帯で撮影していただけ」
Q:撮影していた?
「うん」
21歳の男は、友人が男子高校生に暴力を振るう様子を「携帯で撮影していただけ」と主張していたといいます。
警察は、2人の認否を明らかにせず、事件の全容解明に向け慎重に捜査を進めています。