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春節90億人大移動「予算200万円」ほころぶ笑顔…一方で悩ましい「小樽船見坂」には警備員が

2025年1月28日 16:18
春節90億人大移動「予算200万円」ほころぶ笑顔…一方で悩ましい「小樽船見坂」には警備員が

春節に伴う大型連休が始まり、続々と外国人観光客が北海道内を訪れています。

一方で、観光客のマナー違反が急増していることを受け、小樽市では新たな対策がとられました。

スーツケースを持って続々と入国する観光客。

(記者)「どこから来ましたか?」

(台湾から来た人)「台湾」

きょう(2025年1月28日)から始まった中華圏の旧正月・春節に伴う大型連休で、新千歳空港は多くの外国人観光客であふれました。

札幌の観光スポットも外国人観光客で大賑わい!

(中国から来た人)「景色を見たり美味しいものを食べて体験したい。7泊8日で函館や登別、小樽などに行く予定です」

(中国から来た人)「予算は大体10万中国人民元(200万円くらい)」

そんななか、小樽の観光地ではある変化がー

(山岡記者)「春節に合わせ、小樽の船見坂では以前からあったポスターに加えて、警備員が配置されました」

これは1月に撮影された映像です。

映画やドラマなどのロケ地として有名な「船見坂」では、車道に出て写真を撮る人があとを絶ちません。

28日も多くの観光客が訪れていた船見坂。

以前から電柱に張り紙をして注意を促していましたが、効果は限定的でした。

(周辺の住民)「もうちょっとマナーをよくしてもらわなかったらね、何してもいいという問題でもないしね」

(警備員)「歩行者の方が通りますのですみません」

いっこうに減らない外国人観光客のマナー違反。

28日から配置された警備員は、午前10時から午後4時まで、英語や中国語などで書かれた看板を持って警備にあたります。

(韓国人観光客)「危険だから警備員を置いて制御するのは正しいと思います。遊びに来て観光する人もいるが、ここに住んでいる人もいるから」

(記者)「看板にはなんと書いてあった?」

(中国から来た人)「住民の家に侵入するのはだめ。みんなもルールを守るべきだと思う」

外国人観光客への対策が講じられる一方で、警備員の目が届かない場所では私有地に立ち入り、寝そべりながら写真を撮る迷惑行為もー

(小樽市産業港湾部 観光振興室 松本貴充さん)「小樽は観光で成り立っているマチ。まずは警備員の配置で抑制されればと思っているが、今後の対応は関係する機関と意見交換しながら検討したい」

春節に合わせた大型連休が始まり、外国人観光客の急増が見込まれる道内。

住民の生活と観光を両立させるための対策が求められます。

最終更新日:2025年1月28日 18:24