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「1000万円払えるなら、家族の補償に…」 桂田被告の保釈に被害者家族は 知床観光船事故 

2024年10月11日 16:03
「1000万円払えるなら、家族の補償に…」 桂田被告の保釈に被害者家族は 知床観光船事故 

北海道・知床沖で2022年、観光船「KAZUⅠ」が沈没した事故で、業務上過失致死の罪で起訴された運航会社の社長・桂田精一被告が、11日に保釈されました。

午後0時半ごろ、スーツに身を包んだ桂田精一被告が3週間ぶりに姿を現しました。

報道陣の前でおよそ10秒間頭を下げた後、記者の問いかけに応えることなく車へ乗り込み、釧路刑務支所を後にしました。

桂田被告は2022年4月23日、運航管理責任者として出航の中止の指示や航行を辞めさせるなどの業務上の注意義務を怠り、観光船を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させたとして「業務上過失致死の罪」で9日に起訴されました。

桂田被告の弁護側が申請し、一旦認められた保釈決定に、検察側は不服として準抗告していましたが棄却され、11日に保釈されました。

保釈金は1000万円だということです。

起訴されたことを受け桂田被告はー

「これから刑事裁判を受けることになりましたが、刑事裁判の場では本件事故に関わる私個人の認識や記憶していることをきちんと申し述べたいと思います」

一方で、帯広市に住む被害者家族は桂田被告の保釈を受け、「保釈保証金に1000万円も払えるのなら、自分のためではなく被害者家族の補償に使ってほしい」と話しています。

観光船沈没事故から2年半。

桂田被告は今後、法廷で裁かれることになります。

最終更新日:2024年10月11日 16:03