人手不足解消の切り札は”四足歩行ロボット”や”最新光技術” 再開発の現場でも活躍中 北海道
人手不足解消の切り札となる最新の技術がいま活躍を見せています。
再開発の現場でも使われるその技術とはいったいどのようなものなのでしょうか?
軽やかな足取りで歩く四足歩行ロボット。
ロボットが動くのは、札幌市内にある中島公園のすぐそば、2025年6月完成予定の「ライラックスクエア」の建設現場です。
階段も転ぶことなくのぼり、人とぶつかることなく現場を駆けめぐるロボット。
なにをしているのかというとー
(Cellid 白神賢さん)「360度カメラがのっている。撮影した映像を3Dのモデルとして構築しています」
ロボットが撮影していたのは工事現場の様子です。
この映像がどう活用されるのかというとー
映し出されていたのは、動画を元に3D化された建設現場です。
事務所など離れた場所から工事の進捗状況を立体的に見ることができます。
ロボットが通過した場所を選択すると、撮影された360度写真を確認できます。
(竹中工務店 山下義行作業所長)「非常に簡易になっている。見る方も楽ですし、撮影する方も手間が省ける。少ない人間で生産性を上げて工事ができることにつながる」
再開発が進む札幌市。
中島公園エリアでは2024年7月にホテルがオープンし、複合ビルの建設や大規模な国際会議などを開催するMICE施設の整備を検討しています。
変化するマチに対して工事現場での大きな課題は人手不足です。
(竹中工務店 山下義行作業所長)「施工管理の負担が大きい。写真を撮るだけでも現場が広いのでかなり時間がかかる。ロボットに置き換えたりすることで、少ない人間で生産性を上げて工事ができる」
ライラックスクエアにオフィスを移転する予定の企業も、このシステムの開発に協力しています。
(アクサ生命保険 水野聖子さん)「今後、人口減少が大きな社会課題であるが、建設業界でもそうした問題を解決するために、新しい技術を使って解決していかなければいけないと思っている。私たちも投資を通じて貢献できればと思う」
(記者)「いまどこにいますか?」
(相手)「私は今、東京の大手町にいます」
人手不足の解消につながるサービスは広がりを見せています。
北海道大学でお披露目されたのは、最新の光技術を活用したサービスです。
映像と音声だけでなく、触った感覚も伝送され、遠く離れた場所にいる人とコミュニケーションをとることができます。
リモートでの接客などに活用することで人手不足の解消に期待されています。
(参加者)「人手不足のなかで少ない人員で離れた場所でどういう風に仕事を進めていくか、そういうところに学びがあった」
最新技術が人手不足の救世主としてマチを新たな姿へと変えています。