泣き出しても誰も気にしない 赤ちゃんから大人まで楽しめるコンサート 子育て中の外出を応援
子どもが泣き出してしまったら…とお出かけが億劫になっている保護者の方は多いのではないでしょうか。
親子が気兼ねなく外出できるよう応援する取り組みが始まっています。
美しい音色に耳を傾けているのは赤ちゃん、赤ちゃん、こちらにも赤ちゃんです。
当然、泣き出す子もいますが…
周りの人は誰も気にしていない様子です。
札幌市生涯学習センターが開催したこのコンサート。
「赤ちゃんから大人まで楽しめる」がテーマです。
(1歳児の母親)「子どもが泣いてしまうことが心配な面もあったが、泣いても大丈夫ということで安心して聴かせていただきました」
会場にはベビーカー置き場や授乳室など、子育て中の親子に欠かせない設備もそろっています。
(札幌市生涯学習センター 楠幸恵事業課長)「札幌は冬場になると外で遊ぶ場所がないですし、そうすると家にこもりがちになるので、こういう機会を積極的に設けることが必要」
コンサートに来ていた客に外出時の悩みを聞いてみるとー
(1歳児の父親)「落ち着いていられないので一緒に行けるお店もあまりない」
(1歳児と2歳児の母親)「目線だけでも温かくいてくれれば。声かけひとつで全然変わる。びくびくドキドキしています。迷惑かけちゃいけないという気持ちがあるので」
おむつなどを手がけるメーカーが、0歳から3歳の子どもを持つ親を対象に実施した調査では、子どものお出かけを不安に思っている人が6割に上ります。
そんなお出かけの不安に寄り添った飲食店も注目されています。
札幌・円山のカフェでは、おもちゃや絵本がそろった小上がりの席を用意して、小さな子どもがいても訪れやすいよう工夫しています。
また、店内にはおむつ交換ができる部屋があるほか、子どもが食べやすいものを持ち込むこともできます。
(0歳児の母親)「好きなものや食べてもらえるものは限られているので、自分で持ってきたら絶対に食べられる」
カフェの店長・平井祐佳さんです。
自身も子育てをした経験から、親子にやさしい店づくりを心がけています。
(バズカフェ フォーキッズ&マムズ 平井祐佳店長)「子連れがダメな店も多くてなかなか行けなくて。こういう場所があることで子育てがゆったりできたりとか、憩いの場として使ってほしい」
まわりの目がどうしても気になる子育て中の外出。
小さな子どもが一緒でも気兼ねなく出かけられるような取り組みが始まっています。