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前年にも2件の事故 船長の経験の浅さを指摘 知床・観光船事故 運輸安全委員会の調査報告書

2023年12月21日 11:35
前年にも2件の事故 船長の経験の浅さを指摘 知床・観光船事故 運輸安全委員会の調査報告書

国の運輸安全委員会は、去年4月に北海道・知床半島沖で沈没した観光船「KAZU Ⅰ」について、沈没事故の前の年にも2件の事故が起きていたとする調査報告書を公表しました。

観光船「KAZU Ⅰ」の沈没事故では乗客乗員20人が死亡し、今も6人の行方がわかっていません。

運輸安全委員会が21日に公表した調査報告書によりますと、「KAZU Ⅰ」は沈没する1年前のおととし5月、定置網のロープに接触し、急にスピードが落ちたことで客室内のイスが外れ、乗客3人が軽傷を負う事故を起こしていました。

また、その1か月後のおととし6月には、浅瀬に乗り上げる事故も起きていたということです。

いずれの事故も沈没時とはそれぞれ別の人物が船長で、事故の背景として船長の経験の浅さを指摘していて、運航会社の安全管理の問題が改めて浮き彫りになりました。