あすから“春節”北海道インバウンド期待感も…中国人観光客の動きに変化が?
中華圏の旧正月「春節」の大型連休が2024年2月10日から始まるのを前に、北海道内の観光地はすでににぎわいを見せています。
一方、コロナ禍以降、中国人観光客の動きに変化があるようです。
(香港からの観光客)「新年快楽!新年快楽!新年快楽!」
札幌市の観光名所・羊ヶ丘展望台です。
春節の大型連休が10日から始まるのを前に、中華圏からの観光客で賑わいを見せていました。
特に人気なのがスキー体験!
雪のない地域の人にとっては貴重な経験です。
(上海からの観光客)「北海道はとてもきれいですよ!」
(台湾からの観光客)「とにかく雪、たくさんの雪を見たい。夢が叶う。台湾は雪が降らないので、きのうからはしゃぎっぱなしで帰りたくないらしい」
北海道の玄関口・新千歳空港です。
9日も外国人観光客が続々と北海道に降り立っていました。
国際線の到着ロビーで配られていたのは道産の牛乳です。
多く人が押し寄せる春節は、北海道の魅力を海外の人々にアピールする貴重な機会です。
空港の土産物店では、友達へのプレゼントとして北海道名物のお菓子を買う客も。
店によると、最近変化が見られているといいます。
(小笠原商店 小笠原琢社長)「見た感じ、台湾のお客様・韓国のお客様が多いです」
コロナ禍前の春節といえば、主に“中国”からの観光客が大挙して訪れ、ドラッグストアや家電量販店で大量に商品を買う「爆買い」が有名でした。
しかし、2020年以降のコロナ禍で外国人観光客は激減。
入国制限が解除され、外国人観光客の数はコロナ禍前を超えるまで回復しましたが、中国からの客の数はコロナ禍前の4割程度で留まっています。
ツアー会社によると、中国経済の低迷で海外旅行に行く人が減っているためだとみられます。
外国人に人気の観光地・小樽市です。
大きな魅力のひとつは新鮮な魚介!
ウニやマグロをふんだんに乗せた海鮮丼は、多くの外国人観光客が注文する人気メニューです。
この店でも最近は韓国人観光客が多いということですが、10日からの春節にあわせ、中国からの客が戻って来ていました。
(中国からの観光客)「新鮮でおいしい!きのうは雪まつりに行きました」
(おたる蝦夷屋 山本一彦店長)「いまのインバウンドのお客さんプラス春節で来られる中国人の方々に期待しています」
観光地にとっては待ちに待った春節の到来。
より多くの人に北海道の魅力を知ってもらう機会となることが期待されます。