さっぽろ雪まつり4年ぶりに全面開幕 雪像だけでなくグルメを楽しむ人も ホテルは満室 札幌市
4年ぶりの全面開催となったさっぽろ雪まつり。
会場に向かうバスには長い列ができたほか、ホテルやデパートは観光客で大混雑となっています。
大通1丁目から11丁目まで開催されているさっぽろ雪まつり大通会場は、5つの大雪像の迫力や精巧なつくりを間近に感じることができます。
また、市民雪像には、ことしからロサンゼルスドジャースに移籍した大谷翔平選手と愛犬・デコピンの像など、世相を反映する雪像が並びました。
そして、お楽しみは雪像だけではありません!
(金澤記者)「大通4丁目STV広場では、限定のお菓子・SNOWSを求めて100人以上の長蛇の列ができています!」
この行列は、大丸札幌店で連日完売が続き、去年1年間で320万枚も売れたという人気スイーツ「SNOWサンド」を求める人たちです。
(買った人)「楽しみです。40分並んだので」
SNOWサンドは、生チョコレートをサクサクのラングドシャではさんだ一品で、ここでしか買えない限定商品となっています。
(SNOWS店長 吉田萌花さん)「また北海道に来ていただけるいいきっかけになればと思います」
会場には寒い冬に食べたいアツアツの湯気も戻ってきました。
飲食店も4年ぶりの出店です。
(小樽からの来場客)「去年来たけど飲食が無くてちょっと寂しかったので、いつもだったら寒いのでそろそろ(帰ろう)かなと思うけど、あったかいからまたもうひと回りするかなと」
コロナ禍を経て旅行客の動きも活発化し、ことしは外国人観光客の姿が多く見られました。
(オーストラリアからの観光客)「オーストラリアは気温33度。ここはすごく寒いけど、でもそれも楽しんでいる」
雪まつりを目の前に臨むホテルもうれしい悲鳴です。
(札幌ビューホテル大通公園 森野伊智さん)「予約状況としては、雪まつり期間はすべての日程でほぼすべて満室。多くのお客様が楽しみに待っていたのかなということで、賑わいがここ4年間とは違う」
この賑わいを商機と捉えているのが札幌のデパートです。
(金澤記者)「インバウンド利用のために浮世絵をあしらったグッズもあります」
デパートの入り口の最も目立つところには「浮世絵」などをモチーフとしたグッズが!
外国人に人気の商品を集めたといいます。
(札幌丸井三越 薮喜代美さん)「雪まつりに向けて、外国人のお客様がかなり増えるということを見越して、日本を感じてもらえるように、日本の思い出をお持ち帰りいただけるように品揃えしています」
(シンガポールからの観光客)「すごく伝統的な柄でいいわね」
(ハワイからの観光客)「これは富士山と大きな波ですね、完璧!これの中にたくさん買ったお土産をいれようと思います」
盛り上がりは大通公園周辺以外でも…
4年ぶりに開設されたつどーむ会場には、子どもたちの笑顔も戻ってきました。
滑り台や雪遊びができるとあって、家族連れが多く訪れる中ー
(樋口記者)「アトラクションの前には長い列ができています」
(スタッフ)「現在受付まで120分の待ち時間となっております!」
体を使って楽しめるアトラクションはなんと!120分待ちという人気ぶりでした。
(札幌からの来場客)「氷の滑り台を滑りたかったんですけど、2時間待ちということで子どもたちは並ぶの厳しいかなということで、いま雪遊びしていました」
そして行列はこちらにもー
つどーむ会場へのシャトルバス乗り場です。
バスの運転手不足などもあり、これまで1日20往復していた大通からつどーむまでの路線が廃止され、さらに地下鉄東豊線・栄町駅からのつどーむ線も減便されていることから、バスを待つ人の長い列や、歩いて会場に訪れる人で混雑もみられました。
さっぽろ雪まつりの開催は2月11日までの8日間で、4年前と同程度のおよそ200万人の来場者を見込んでいるということです。