【詳細】「帰れ。もうこの瞬間だめ」「局長、きょうで諦めなよ」「遅いのは犯罪」「スピード感ないやつが一番嫌い」出てくる長谷川岳議員の“ものの言い方”
「俺は約束どおりにやらないやつは嫌いなんだ」「無理。以上。聞かない。帰って」
自民党の長谷川岳参議院議員の威圧的な言動が、また明らかになりました。
札幌市の局長職の幹部など4人が2024年3月1日、国のデジタル田園都市国家構想の交付金の申請についての説明のため、長谷川議員の東京事務所を訪問しました。
ところが、長谷川議員が事前に同行するよう求めていた担当係長がいなかったため、面会は具体的な話ができないまま、長谷川議員が1分で打ち切りました。
札幌市がまとめた当時のやりとりです。
(長谷川議員)「係長は?」
(札幌市デジタル戦略推進局長)「今、最終調整を進めておりまして」
(長谷川議員)「何で事前にそれ言わないの?」
「連れてこないとだめだよって言ったよね。言ったよね?」
「彼から話聞かないとわからないから、彼の思いを聞きたいから連れて来るようにって言ったよね。」
「なんで勝手に決めるの」
(札幌市デジタル戦略推進局長)「申し訳ありません」
(長谷川議員)「きょうはやめよう。終わり」
「俺は約束どおりにやらないやつは嫌いなんだ。来られないなら来られない理由で、じゃあウェブでも参加できるじゃん。札幌から、ここでこうやって繋げるじゃん。いくらでもできるじゃん」
「そういうことを、そういうことをやらずに」
「今度連れておいでよって言ったよね。覚えてるでしょう」
「黙って連れて来ないで。そういうことが、国会では通じません」
「帰りなさい。だめ。終わり」
「むだなことばっかりやってるね。もうだめだよ。もう諦めなよ」
「局長、きょうで諦めなよ」
札幌市はその後、改めて担当係長を含めた5人で上京し、面会したということです。
「係長が不在でも、説明に問題はないと認識していた」としています。
また、2023年10月に長谷川議員が参議院特別委員会の委員長に就任した際に、約1か月後に市の局長職の幹部など4人が、あいさつや事業説明に訪れましたが、面会を3分で終わらせていました。
札幌市がまとめた当時のやりとりです。(一部抜粋)
(長谷川議員)「遅いよ。無理」
「スピードがないデジタルは辞めろ。以上。」
「うちはこれだけ札幌で気合い入れてやっているよ。そのスピード感が伝わらない」
「翌日に来るかどうかなんだよ。デジタル田園都市国家構想、全部こっちに話来ている」
「だから無理。以上。諦めな。この政策は応援しない」
「(あいさつが)遅いのは犯罪なんだ。札幌は100年ぶりのチャンスの時なんだ」
「他から見てて、我々だけで頑張ります。勝手にやればいいじゃん。(交付金の採択に)絶対に受からないよ。無理だから」
「今、みんなこっちに力入れている」
「はっきり言えば、その上で“デジ田”まで取るのっていう話になる。そんなことできる訳ないじゃん」
「今、みんな総力をあげてやっているのに。こっちはデジタルで。その塩梅まで相談に来ないって何やってんのよ!」
「こっちとぶつかるような話になるんだから。もうやりゃいいじゃん。」
「なめたらいかんよ」
「うちがノーって言ってるんだからノーだよ。そういうもんだ。無理。以上。聞かない。帰って」
「甘いんだよ。取り合い、スピード勝負なんだから」
「どういうことやってるの?」
(札幌市デジタル戦略推進局長)「勉強不足で」
(長谷川議員)「うん。帰れ。もうこの瞬間だめ。終わり。」
「勝てない。DXのライバルのことも知らないで何ができるんだ。もう帰ってくれ。なめたらいかん。俺はねスピード感ないやつが一番嫌いなんだよ」
札幌市によりますとこの日予定していた事業説明などは行えず、改めて翌年1月と2月に面会したということです。
長谷川議員は2023年10月に、参議院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会の委員長に就任しましたが、2024年5月に辞表を提出、辞任を認められています。
札幌市は、これまで長谷川議員との面談を伴う出張について「適正だった」と説明しています。
長谷川議員は6月に開かれた自民党道連の定期大会で、「奢りがあったことをお詫びしたいと思います。」「ゼロからやり直します。」と謝罪していました。