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全面開業は2034年度 札幌駅南口の再開発ビル 秋にも“エスタ解体” バスターミナルは先行開業

2025年3月19日 16:44
全面開業は2034年度 札幌駅南口の再開発ビル 秋にも“エスタ解体” バスターミナルは先行開業

JR北海道の綿貫社長は、計画の見直しを進めていた札幌駅南口の再開発ビルについて、全面開業の時期を2034年度に延期する方針を明らかにしました。

(JR北海道 綿貫泰之社長)「工事費高騰の要因を踏まえて、今後は両街区の一帯の建物ではなく建物を分割して街区ごと段階的に整備し、両街区の工事の重複期間を最小化する」

JR北海道の綿貫社長は札幌駅南口の再開発ビルについて、2028年度としていた開業目標を遅らせ、開業時期を2段階に分ける見直し計画を明らかにしました。

当初計画の2倍を超える工事費の高騰が理由です。

エスタ跡地の北5条西2丁目には、バスターミナルを含む地上10階・地下2階のビルを2030年に先行開業させ、ホテルやオフィスが入る西1丁目の超高層ビルは、2034年度の開業を目指します。

工事費圧縮のため、西1丁目のビルの高さも当初の245メートルから縮小せざるを得ないといいます。

(青柳記者)「エスタにあったバスターミナルですが、現在は札幌駅周辺に分散してしまっています」

交通ネットワークの拠点としての機能も持つ再開発ビル。

開業の遅れをマチの人はー

(マチの人)「(バスターミナルは)1カ所にあった方が便利かな。また戻って」

(マチの人)「都市間のバス乗るんですけど、どこの場所で乗るのかなっていうのがちょっと不安なんですよね」

(マチの人)「日々優先順位が変わるので。予期せぬ事象とかあるじゃないですか。なかなか計画通りにいかないというのは織り込んでいた方がいいと思います」

JR北海道は2025年の秋にも「エスタ」の解体工事を本格化し、西1丁目のビルについては今後、施設の詳細を検討するということです。

(JR北海道 綿貫泰之社長)「新幹線と接続する新たな顔になる、多くの人に利用してもらうので、いろんな交通結節点の機能をしっかり確保する、当初のコンセプトを変えないでどういう施設にしていけるか関係者と打ち合わせしていきたい」

新たな札幌の顔として期待される札幌駅南口の再開発ビル。

工事費の高騰で大幅な計画変更を余儀なくされました。

最終更新日:2025年3月19日 16:44