「許可がお墨付きを与えた」 事業者情報を部局間で共有へ ノースサファリ…市議から質問相次ぐ
「ノースサファリサッポロ」が違法に建物を建て営業していた問題で、市は法令に違反している事業者の情報を部局間で共有する仕組みを整える方針を示しました。
(山田一郎札幌市議)「法律の許可を与えたことで事業継続のお墨付きを与えた」
札幌市の予算特別委員会では、ノースサファリサッポロをめぐる市の対応について市議から質問が相次ぎました。
ノースサファリサッポロは市街化調整区域に無許可で建物を建てていた問題が発覚し、2025年9月末での閉園を予定しています。
札幌市は17回にわたり行政指導をしていた一方、旅館業や飲食店営業に必要な許可を出していたほか、コロナ禍に伴う補助金も交付していました。
(山田一郎札幌市議)「市の中で相反する判断がなされることは、市民にとって理解しがたい状況を生んでいる」
(札幌市都市局 釜石睦由局長)「違反事業者にかかわる指導等の履歴を関係部局間で共有する仕組みを整える」
札幌市は今後、対策会議などで庁内の対応方針を決めてから指導を行いたいとしています。