静岡のテーマパーク住所に新たな支店を設置 閉園発表のノースサファリサッポロ 動物の行先は?
閉園を発表した札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」は、これまでに飼育している動物たちの移動について具体的な説明はなかった一方、静岡県に新たに支店を設置していたことが分かりました。
150種類以上の動物が暮らす札幌市南区の「ノースサファリサッポロ」。
「日本一危険な動物園」として、トラなどの猛獣へのエサやりや大きなヘビとの触れ合いなど、体験型の動物園として人気でした。
しかしー
(札幌市開発指導課 坪田修一課長)「許可を得ないで建てていること自体が、建物が存在していること自体が違反」
ノースサファリサッポロは2005年に開業しましたが、宅地や商業施設の開発が制限される「市街化調整区域」に無許可で建物を建て、都市計画法に違反した状態のまま20年近く営業するなど、次々と問題が明らかになってきました。
そして、問題の発覚からおよそ1か月が経った10日、運営会社は動物園の閉園を発表しました。
そこで課題となるのは、動物たちの行き先です。
(サクセス観光)「関係機関や専門家のご指導・ご協力のもと、動物たちの健康と福祉を守るための最善の策を講じております」
10日にホームページに掲載された「閉園のお知らせ」でこのように説明した運営会社。
しかし、動物たちの移動や受け入れ状況については「ご協力施設様の兼ね合い上、お伝えすることが難しい」として具体的な説明はありませんでした。
そんな中、運営会社のある事実が明らかになりました。
ノースサファリサッポロの運営会社「サクセス観光」の登記簿を見ると、2025年1月、静岡県に新たに支店を設置していたことが分かりました。
支店として設置された住所にあるのはテーマパークです。
色とりどりの花やフクロウやミミズクのほか、さらにはペンギンも見ることができます。
しかし、テーマパークのホームページによりますと、2025年1月から無期限で休園しています。
違反が続発し閉園に至ったノースサファリサッポロ。
新たに支店を設けた静岡県のテーマパークが動物の行き先になるのか、いまだ先行きは不透明です。