30年ぶり郵便料金も“庶民の楽しみ”銭湯も値上げの10月「10円あがっても毎日来るよ!」
きょうから10月です。
食品などの値上げが続く一方で、銭湯の入浴料や郵便料金が値上げされたほか、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの定期接種が始まるなど、生活に影響するさまざまな変化があるようです。
(客)「風呂が一番いいわ」
創業60年の旭川市内の銭湯です。
北海道内の銭湯は1日から一律で大人の入浴料が10円上がり、500円になりました。
(虹の湯 佐野剛司さん)「いらっしゃいませ。ありがとうございます」
店主の佐野さんはこの春、老朽化した店を一新。
サウナに力を入れるなど、生き残りをかけてリニューアルさせました。
(虹の湯 佐野剛司さん)「10円上がっても満足できるような施設になっていますので。お年寄りから若者まで幅広く来てもらうように頑張っております」
(林記者)「10円上がっても来る?」
(客)「毎日だな、毎日」
(客)「10円っていったら安すぎるくらい。もうちょっと上げてもいい」
施設の充実で値上げの波を乗り切ります。
(郵便局員)「22円切手が20枚ですね」
札幌市内の郵便局です。
1日から料金が値上げされ、窓口には差額分の切手などを求めて多くの客が訪れました。
(客)「きのう出しに行くの忘れちゃって」
(長岡記者)「きのう本当は出したいところだったんですね」
(客)「そうそうそう」
定形郵便料金の値上げは、消費税増税によるものを除けば30年ぶりです。
はがきは63円から85円に。
定形郵便物は重さが一部統合され、50グラムが94円から110円に値上がりになりました。
会社の業務で使うために差額分の切手をおよそ50枚買ったという男性はー
(客)「郵便料金が経費として上がってしまうのは苦しい」
(客)「年賀状はちょっと考えてしまう。減るのは確実」
10月から変わるのはモノの値段だけではありません。
(藤得記者)「こちらのクリニックでは、インフルエンザの予防接種とともに新型コロナウイルスの予防接種も始まりました」
札幌市内のクリニックで1日から始まったのは、高齢者を対象にした新型コロナウイルスの定期予防接種です。
65歳以上の高齢者と60歳から64歳で基礎疾患がある人が対象です。
札幌市では、市が接種費用の一部を負担して1月末までの間に1回のみ3200円で受けることができます。
64歳以下で健康な人が接種する場合は全額自己負担となり、1万5000円程度かかります。
(男性)「普通のインフルもそれくらいの値段なので、その値段でやってもらえるならありがたいなと思います。一般の方は1万5000円くらいですもんね」
新型コロナワクチンの無料接種は2024年3月末で終了し、定期接種は今回が初めてとなりますが、冬を前に全額自己負担でもワクチンを接種している人もいました。
(男性)「今まで受けてきて、まわりでコロナにかかった方がことしで5人くらいいらっしゃるので。今回僕はインフルエンザと同時なので2万100円くらいになると思うんですけども、それくらいの代償を払ってでも打ってみようと思って予約しました」
(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田純一院長)「現時点でもコロナの陽性者というのは毎日確認されております。重症化を防ぐ、感染の発症を少しでも防ぐという一つの手段としてご検討なさってもよろしいのではないかと思います」
様々なことが変わることしの10月。
私たちの暮らしへの影響も大きいようです。