中高生は100円で購入 15台のキッチンカーが集結 子どもたちの食を支援 北海道
北海道紋別市では、ご飯を十分に食べられていない中高生を支援しようと、ある取り組みが始まりました。
キッチンカーを使った食の支援ですが、そこにはある狙いもあったようです。
紋別市内の「こどもカフェ」です。
月2回、子どもたちに無料で食事を提供しています。
(子ども)「いただきます」
(子ども)「おいしいです」
カフェを運営している鎌田真智子さんです。
より子どもたちの食を支援しようと始めたのが・・・
(小出カメラマン)「何を食べようか迷うくらいキッチンカーが並んでいますが、こちらにあるチケットを使えば、中高生は100円で購入できるということです」
キッチンカーを使った中高生への食の支援です。
この日、紋別市内で開かれたのはキッチンカーフェス。
道内各地から15台のキッチンカーが集まり、多くの子どもたちがグルメを味わっていました。
(子ども)「めっちゃ美味い」
(鎌田真智子さん)「サツマイモチップスです。熱いので気を付けてください」
鎌田さんが企画したのが、ご飯を十分に食べられていない中高生を支えるための「ハッピー・イーツ・プロジェクト」です。
(高校生)「すみません、これ使いたいんですけど」
(スタッフ)「QRコード読み取っていただいて」
さっそくQRコードを読み取るのは、パンケーキを買いに来た高校生。
支援者が事前に専用のサイトから800円を支払うと、QRコードを読み込んだ中高生がキッチンカーの商品を100円で買うことができる仕組みです。
(高校生)「750円するところが100円で買えました。めっちゃお得だと思います」
鎌田さんがキッチンカーを活用したのは、ある狙いもありました。
(鎌田真智子さん)「子ども食堂では来てもらうのは市街からは遠いので、中高生は難しいかなというところで、地元のものじゃなくても各地から来るので、いろんなものを楽しみながら食べられる。コミュニケーションの一つとして、キッチンカーに遊びに行きがてらおいしいものを食べられるというプロジェクトで、子どもたちの応援をしていきたい」
取り組みに賛同しているキッチンカーでは、イベントだけでなく通常の営業でも学生たちの食の支援をしています。
鎌田さんは今後、協力してくれるキッチンカーの数を増やして支援の輪を広げたいとしています。