「重大インシデント」札幌の路面電車 運転手不在のまま赤信号で交差点進入 国交省が調査
札幌市の路面電車が運転手が乗っていない状態で赤信号の交差点に進入し、国土交通省が「重大インシデント」に認定したことを受け、調査官が当時の状況などを調べています。
「重大インシデント」に認定した国土交通省は13日午後、調査官を派遣し、札幌市の電車事業所で調査しています。
12日午前6時すぎ、中島公園通停留場にとまっていた路面電車が、運転手が乗っていない状態で赤信号の交差点に進入しました。
電車の運行会社によりますと、運転手は「中島公園通停留場」から3つ手前の「山鼻19条」停留場近くで線路上に障害物を発見。
電車から降り、障害物を撤去したあと、電車内の無線で運転管理室に報告したところ、詳細な報告を停留場に設置している電話からするよう求められ、電車を降りたということです。
事故を起こした車両の運転席は、右手でブレーキ・左手でアクセルを操作するようになっていて、運転手が車両の外に出た際に体がハンドルに当たり、ブレーキが緩んだことが事故の原因とみられています。
電車の運行会社は安全運行を徹底するとしています。