「見極めが難しくて怖い」偽サイトに口座情報を入力 急増する被害額 フィッシング詐欺に注意
去年1年間の被害額が全国で80億円と過去最高となっています。
それは、偽サイトに口座情報などを入力してしまうフィッシング詐欺の被害額です。
わたしたちはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
6日にさっぽろ雪まつりの会場で行われていたのはー
(学生)「フィッシング詐欺に気を付けてください」
フィッシング詐欺被害を防ぐための啓発活動です。
札幌の専門学校の学生が道警と協力して啓発ポスターを制作し、注意を呼びかけました。
(北海道安達学園 石田こなつさん)「一瞬で目に飛び込んでくるような。インパクトを残すために色合いを意識して作りました」
フィッシング詐欺とは、企業や金融機関を装って偽物のメールを送り、偽サイトに誘導するもので、信じた人が口座情報などを入力することで個人情報が盗み取られます。
その後、クレジットカードや口座情報を使ってお金を引き出されるなど、いわゆる「不正送金」につながっていきます。
例えばこれはインターネットバンキングのログイン画面です。
どちらも本物の画面のように見えますが、右側が本物・左側が偽物のサイトで全く見分けがつきません。
こうした偽サイトをきっかけに、情報を盗み取られる不正送金被害は急増しています。
(道警サイバーセキュリティ対策本部 坂野雅樹対策班長)「様々なフィッシングの手口、流行や社会情勢に応じて犯人は狙って来ていて、残念ながら被害が増加しているといった状況」
これは過去10年、全国のフィッシング詐欺による被害状況です。
去年はおよそ5100件、被害額は80億円と過去最多に。
道内に実在する銀行をかたる偽メールもあり、道内でも被害が増加しています。
(30代男性)「知り合いで(詐欺に)かかっちゃったと聞いたことあります」
(50代女性)「こっちも見極めが難しくて怖いですね」
今回10代から70代の20人に話を聞いたところ、16人が偽メールを受け取っていました。
世代に関係なく被害に遭う可能性のあるフィッシング詐欺。
どのようなことに気を付ければいいのでしょうかー
(道警サイバーセキュリティ対策本部 坂野雅樹対策班長)「お金を要求するようなメールについては開かない、タップしないということを心がけてください。また、一見して判別することは難しいので、事前に登録していたアプリやブックマーク、こちらからアクセスすることを習慣化してください」
巧妙化しているフィッシング詐欺の手口。
被害に遭わないために一層の警戒が必要です。