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国土利用計画法にも違反 ノースサファリの経営実態 市は運営会社に行政指導の文書送付へ 札幌

2025年3月6日 16:23
国土利用計画法にも違反 ノースサファリの経営実態 市は運営会社に行政指導の文書送付へ 札幌

ずさんな経営実態がまた明らかになりました。

札幌市南区の「ノースサファリサッポロ」の運営会社が購入した土地について、国土利用計画法に違反していることが新たに分かりました。

札幌市南区の「ノースサファリサッポロ」はこれまで、必要な許可を得ずに建物を建て、都市計画法に違反した状態で20年近く営業を続けるなど、次々と問題が明らかになっています。

そして6日、新たにずさんな経営実態が明らかになりました。

(石黒記者)「ここがサクセス観光が購入したという土地ですが、手つかずのまま残されています」

運営会社の「サクセス観光」は2024年1月、動物園周辺の市街化調整区域におよそ9万8000平方メートルの土地を購入していました。

札幌市によると本来、市街化調整区域内の土地を5000平方メートル以上購入した場合、契約成立から2週間以内に市町村への届け出を義務付けていますが、いまも「サクセス観光」からの届け出はなく、国土利用計画法に違反していたということです。

期限内に届け出をしなかった場合などに、6か月以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

サクセス観光が購入していた土地は、動物園からおよそ800メートル離れた場所です。

2024年7月、住民説明会に出席した人は、土地を購入したという説明があったものの、今後の利用方法については説明がなかったということです。

(住民説明会に出席 小林久公さん)「そのときはまだここを何に使うか決めていませんと。買ったんだから俺たちがなにやってもいいんだみたいな。そんな状況で、その後説明もない」

届け出もしていなければ、住民への説明も不十分な経営実態が浮き彫りとなりました。

今後の対応について市の担当者はー

(札幌市まちづくり政策局都市計画部 村瀬尚久さん)「行政指導を行うことをまず考えている。事業を行う上ではしっかりと関係法令を理解して把握して、そのうえで事業を進めるべきだと思います」

ずさんな経営実態は解消されるのかー

札幌市は「サクセス観光」に対し、行政指導の文書を送付する予定です。

最終更新日:2025年3月6日 16:23