札幌市南区の「ノースサファリサッポロ」が無許可で建物を建て営業していた問題で、札幌市は運営会社に対して、コロナ禍に伴う事業者への補助金として、あわせて１９６２万円を交付していたことがわかりました。

札幌市がノースサファリサッポロの運営会社「サクセス観光」に交付していたのは、コロナ禍に伴う事業者を支援する５つの補助金あわせて１９６２万円です。

２０２０年度から２３年度にかけて交付されていて、このうちもっとも多かったのは、ホテルなどの宿泊料金を割り引く「サッポロ割」の補助金８６７万円でした。

市によりますと、「行政指導を受けていることは把握していたが、旅館業法の許可は受けており、また、コロナ禍で落ち込んだ観光需要の回復と宿泊業者の支援を最優先にした」と説明しています。

市は運営会社の違法な建築物が相次いで発覚していることから、補助金の返還を求めることも検討しています。