オスのライオン「クレイ」…実はメスだった!たてがみの成長見られず 札幌市円山動物園
札幌市円山動物園でオスとして飼育されていたライオンのクレイ(1歳)が、メスだったことが分かりました。
クレイは2023年10月に愛媛県のとべ動物園から円山動物園にやってきました。
当初、飼育員と獣医師による観察で、頭部に今後成長すると思われるたてがみのような毛と、陰部に陰嚢のような膨らみがあったことから、オスと判断されました。
しかし、1歳6か月を過ぎても同じ年齢のオスのライオンで見られるような明らかなたてがみの成長が見られないことや、排尿の様子などから、オスではなくメスではないかとの疑いが生じたということです。
その後、血液による遺伝子検査で1月18日にメスと判定されました。
円山動物園では、クレイと2023年11月に旭山動物園からやってきたメスのライオン「イト」を同居させて展示しようとしていました。
しかし、飼育舎が狭いことなどから繁殖は難しいと判断し、どちらかに避妊手術をして同居させる考えを公表したところ、反対意見が相次いでいました。
今後、クレイは愛媛県のとべ動物園に戻る予定です。
円山動物園では、ほかのオスライオンの導入をとべ動物園と調整しているということです。