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逮捕うけ被害者家族の思いは… 望むのは”厳罰” いまも苦しみの渦中に 知床観光船沈没事故

2024年9月19日 18:36
逮捕うけ被害者家族の思いは… 望むのは”厳罰” いまも苦しみの渦中に 知床観光船沈没事故

事故から2年以上経ってからの逮捕となりましたが、大事な人を突然奪われ、辛い生活を強いられてきたのは被害者家族です。

桂田容疑者逮捕をうけて家族の思いを取材しました。

(帯広市の男性)「2人の写真に桂田(容疑者)が捕まったよと報告しました」

北海道帯広市内に住む男性です。

KAZUⅠに乗っていた7歳の息子と母親がいまなお行方不明のままです。

事故当日の朝「今から船乗る!」というメッセージが最後のやりとりになりました。

家族を突然奪われた男性はいまも苦しみの渦中にいます。

逮捕された桂田容疑者に望むのは「厳罰」です。

(帯広市の男性)「いままで言い訳や人のせいにして逃げてばかりいたので、しっかり自分の罪を認めて責任を取ってもらいたい。今与えられる最大限の重い罰を与えてほしい」

先週、道警が公開した沈没から10日後の冷たい海に沈む「KAZUⅠ」の映像。

被害の大きさを物語る船内。

座席には取り残された黒いリュックが映っていました。

のちにこのリュックは福岡県に住む男性のもとに届けられました。

(宝大さんの父親)「まだちょっと整理する気になれないんですね。飽和潜水であがってきたリュックですね」

行方不明となっている息子の小柳宝大さんのものだったのです。

(宝大さんの父親)「海の中に沈んだから腐食しているんですよね。塩水もついているのかな」

リュックと一緒に宝大さんのカメラも見つかりましたが、宝大さんはまだ帰ってきていません。

(宝大さんの父親)「すぐに写真と荷物に逮捕されたと報告しました。長かったなと思いましたけど、海保がしっかり捜査してくれたんだなと思いました。自分がどこが悪かったのか向き合ってもらいたい」

決して癒えることのない残された家族の苦しみ。

なぜ大切な人を失わなければならなかったのか、家族の疑問へどうこたえるのか、桂田容疑者は厳しく問われます。