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いまも観光客で賑わうノースサファリサッポロ 9月末に閉園を発表 動物の移動には時間が必要

2025年3月10日 16:09
いまも観光客で賑わうノースサファリサッポロ 9月末に閉園を発表 動物の移動には時間が必要

ノースサファリサッポロを運営するサクセス観光は、ホームページでノースサファリサッポロを9月末に閉園すると発表しました。

10日午後、突如ホームぺージで閉園を発表したノースサファリサッポロ。

法令上の問題を重く受け止め、閉園することを決定したとしています。

(山本記者)「閉園することが決まった中、平日のきょうもアクティビティなどを楽しむ観光客の姿が見られます」

犬の散歩を楽しんだりと、閉園が決まっても変わらずに園内は賑わっていました。

ノースサファリサッポロは、宅地や商業施設の開発が制限される「市街化調整区域」に無許可で建物を建て、都市計画法に違反した状態で20年近く営業を続けています。

この問題を受けて、施設の撤去計画を提出しましたが、動物の移動に時間を要することや飼育スタッフの雇用を維持するため、半年後の9月まで営業を続けて閉園することを決めました。

また、ノースサファリサッポロを運営しているサクセス観光の代表取締役の辞任も合わせて発表されました。

これまでの市から運営会社への指導や調査を時系列にまとめました。

まず、2004年10月に市が無許可で建設工事が行われていることを確認し、口頭で建物を取り壊すように指導しました。

しかし、許可がないまま「ノースサファリサッポロ」が2005年に開業。

札幌市は2024年までに口頭や文書で合わせて17回指導していますが、動物園の規模は拡大を続けました。

そして3月10日、ホームページで2025年9月末までに閉園すると発表しました。

ノースサファリは公式Xで閉園の理由について、法令上の問題を重く受け止めたと説明しています。

また、合わせて代表取締役も辞任するとしています。

さらに、閉園時期を9月末までとした理由としては、現在動物たちの移動を進めていますが、協力施設の受け入れに時間を要すること、その間の飼育費や環境、雇用などを維持するためと説明しています。

最終更新日:2025年3月10日 16:16