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【台風10号】非常に強い勢力を維持したまま北上 30日にかけて九州に上陸のおそれ 新潟県は31日から影響出る可能性も 《新潟》

2024年8月28日 17:52
【台風10号】非常に強い勢力を維持したまま北上 30日にかけて九州に上陸のおそれ 新潟県は31日から影響出る可能性も 《新潟》

非常に強い台風10号は、屋久島の西南西をゆっくりした速さで北へ進んでいます。
気象庁は28日午後、鹿児島県に暴風、波浪、高潮特別警報を発表中です。

台風は、今後、非常に強い勢力を維持したまま北上し、30日にかけて九州に上陸するおそれがあります。

気象庁の28日午後5時15分の発表によりますと、九州南部では記録的な暴風や高波、高潮、大雨となるおそれがあります。
台風の動きが遅いため、西日本を中心に長い時間にわたって、猛烈な風や猛烈なしけが続き、総雨量が多くなる見込みです。

◆新潟県への影響は…
新潟県への最接近は9月1日頃とみられ、台風が東寄りに進んだ場合、8月31日から影響が出始めるとみられています。

また、西日本と東日本太平洋側を中心に、台風本体から離れた地域でも、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となり、断続的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降っている所があります。

鹿児島県では暴風や高波、高潮に、九州南部では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒が必要です。また、西日本と奄美地方では、29日にかけて“線状降水帯が”発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるということです。

◆風の予想
奄美地方では29日にかけて、西日本では30日にかけて、猛烈な風が吹く所がある見込みです。
・28日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  四国地方   18メートル(30メートル)
  九州北部地方 20メートル(30メートル)
  九州南部   50メートル(70メートル)
  奄美地方   50メートル(70メートル)

・29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  中国地方   18メートル(30メートル)
  四国地方   25メートル(35メートル)
  九州北部地方 40メートル(60メートル)
  九州南部   50メートル(70メートル)
  奄美地方   40メートル(60メートル)

・30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  東海地方   22メートル(35メートル)
  近畿地方   25メートル(35メートル)
  中国地方   25メートル(35メートル)
  四国地方   30メートル(45メートル)
  九州北部地方 40メートル(60メートル)
  九州南部   35メートル(50メートル)
その後も、西日本から東日本では非常に強い風が吹くおそれがあります。

◆波の予想
奄美地方と西日本では29日にかけて、うねりを伴い猛烈にしける所があるでしょう。
 28日に予想される波の高さ
  四国地方    5メートル うねりを伴う
  九州北部地方  5メートル うねりを伴う 
  九州南部   11メートル うねりを伴う
  奄美地方   11メートル うねりを伴う

 29日に予想される波の高さ
  近畿地方    6メートル うねりを伴う  
  四国地方    7メートル うねりを伴う
  九州北部地方  7メートル うねりを伴う 
  九州南部   10メートル うねりを伴う
  奄美地方    9メートル うねりを伴う

 30日に予想される波の高さ
  東海地方    6メートル うねりを伴う  
  近畿地方    7メートル うねりを伴う  
  四国地方    7メートル うねりを伴う
  九州北部地方  7メートル うねりを伴う 
  九州南部    6メートル うねりを伴う
  奄美地方    5メートル うねりを伴う

その後も、西日本から東日本では大しけとなるおそれがあります。

◆雨の予想
西日本と東日本太平洋側を中心に、29日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、大雨となる所がある見込みです。また、30日以降も大雨が続き、九州南部を中心に総雨量が1000ミリを超える記録的な大雨となるおそれがあります。

 29日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   150ミリ
  四国地方   300ミリ
  九州北部地方 400ミリ
  九州南部   600ミリ
  奄美地方   150ミリ

 29日午後6時から30日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   200ミリ
  中国地方   150ミリ
  四国地方   400ミリ
  九州北部地方 400ミリ
  九州南部   400ミリ

 30日午後6時から31日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東海地方   300ミリ
  近畿地方   300ミリ
  中国地方   200ミリ
  四国地方   300ミリ
  九州北部地方 120ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

【線状降水帯が発生し大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間】
・九州南部・奄美地方
  宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く) 29日夜にかけて
  奄美地方 29日午前中にかけて
・九州北部地方
  山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県 28日夜から29日夜にかけて
・四国地方
  徳島県、愛媛県、高知県 29日午前中から29日夜にかけて


奄美地方と西日本では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。風が強まる前に移動する、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。

西日本と東日本太平洋側を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。