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【能登半島地震】「まさか」住民の“明暗”分かれる 支援の範囲が変わる「り災証明書」の判定結果 液状化被害の新潟市 《新潟》

2024年1月28日 7:40
【能登半島地震】「まさか」住民の“明暗”分かれる 支援の範囲が変わる「り災証明書」の判定結果 液状化被害の新潟市  《新潟》
能登半島地震。被害を受けた人が公的な支援が受けられる「り災証明書」。新潟市では調査を終えた人を対象に24日から窓口での交付が始まりました。また、「市営住宅の抽選会」も行われましたが、住民の明暗が分かれ、様々な思いが交錯しています。

り災証明書交付 「判定」の結果は

地震による被害の程度を示す「り災証明書」。24日から新潟市内4か所の窓口で交付が始まりました。り災証明書は「全壊」から「一部損壊」まで6段階で表記され、受けられる支援の範囲が変わります。

大規模半壊の判定を受けた人
「ひと安心。家の中の建付けもゆがんでいて、その辺をどうするかまた相談したい」

「もう1回見ていただきたい」

一方、納得がいかない住民も。

一部損壊の判定を受けた人
「建物の測定した数値が一番傾いているところを測ってもらえてなかったので、判定によって補助も変わってくるので、もう1回見ていただきたい」

「まさかそれはないだろう」

こちらにも予想外の結果に落胆している人が。

多田与司郎さん
「私のところが残念ながら準半壊」

西区寺尾で被災した多田与司郎さんです。大きくずれた外壁に、隆起した畳。応急危険度判定では赤の「危険」とされましたが、り災証明書の判定は「準半壊」でした。

多田与司郎さん
「まさか、それはないだろうと思った。全壊はダメだけど半壊の判定はしてもらえると思っていた」

「みなし仮設」の支援を受けるつもりだったが

多田さんはすでに自宅を離れ、アパートへ引っ越していて、市が行う「みなし仮設」の支援を受けるつもりでした。しかし、対象となるのは半壊以上。り災証明書の結果に納得がいかない場合は再調査を申し込むことができ、多田さんはすでに再調査を申し込んだといいます。

「ショックです」

多田与司郎さん
「準半壊の、り災証明書じゃ役に立たない。ショックですよ。まいった」

新潟市の担当者は「判定理由を丁寧に説明したが納得いかなければ再調査を申し込んで欲しい。気持ちを受け止め、解決につなげていきたい」としています。

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市営住宅の抽選会でも明暗が