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【元日地震から19日目】松村防災担当相が新潟市の被災地に 第四北越銀行は県に5000万円の義援金「いち早い復興・復旧に活用」 《新潟》

2024年1月19日 19:30
【元日地震から19日目】松村防災担当相が新潟市の被災地に 第四北越銀行は県に5000万円の義援金「いち早い復興・復旧に活用」 《新潟》
元日の地震から19日目。液状化の被害が大きかった新潟市西区を松村防災担当大臣が訪れ「被災者に寄り添って対応していく」と話しました。一方で傾いた家の修理に向け、話し合いが進められるなど復旧に向けた動きも少しずつ出ています。

液状化現象により家が傾くなどの被害が相次いだ新潟市西区善久。

生活再建に向けた動きが始まっています。

〈建設会社の担当者〉
「ここから こっちに向かって149ミリ、約15センチ こういう風に下がっている」

傾きの度合いを住民に説明しているのは、胎内市の曳栄建設です。
中越地震の際にも傾いた住宅を修理した実績があり、19日は依頼を受けて見積もりにやってきました。

この家の前からは泥が湧き出し、中にも、液状化の爪痕が…

〈住民〉
「あ、すいません、閉まりにくいです」

家が傾き扉が閉まりにくい状態に。さらに傾きにより、めまいの症状もでているといいます。

傾きを直す方法は基礎と土台の間にパッキン材を入れたり基礎の下に鋼の杭を埋め込む工事を行うなど複数あるといいます。

工事費用が今後、大きな負担となりますが…

〈住民〉
「慣れた家ですし、引っ越す予定とか全然何も考えていなかったので今のところはこの家に住みたいというのはあります」

新潟市は行政の支援などに必要な り災証明書を発行するための調査を1月7日から進めています。

19日からは秋田県の職員も応援に加わり、210人態勢となりました。

新潟市によると1月19日現在のり災証明書の申請は約9200件です。

〈新潟市 中原八一市長〉
「さらに“り災証明書”の発行の申請が続いていますので、1月末までに一定のめどがつくように全力で取り組みたい」

すでに調査が終わった住民に向けては来週から区役所などに窓口が開設され、り災証明書の発行が始まるということです。



地震により大きくひび割れたアスファルト。新潟市西区の坂井輪中学校です。19日午後、松村祥史防災担当大臣が中学校を訪れました。地震の影響で生徒は校舎が使えず、近くの小学校で授業を受けるなどしています。

〈松村防災担当相〉
「改めて被害の大きさを痛感いたしましたし、特に液状化については、私熊本(選挙区)ですので、熊本地震の時も液状化がございました。あの時を思い出した。総理からやれることはすべてやれ、そして何より被災者の皆様方にしっかり寄り添って対応をしていくようにという指示を受けている」

松村担当大臣と被害状況を見て回った花角知事と新潟市の中原市長は早期復旧に向けた財政支援などを要望しました。

一方、19日に県庁を訪れたのは第四北越銀行の殖栗道郎取締役頭取です。

能登半島地震からの復興に役立ててもらいたいと県に5000万円の義援金を贈呈しました。

〈第四北越銀行 殖栗道郎取締役頭取〉
「被災地域のいち早い復興、復旧、ご支援にぜひご活用いただきたいと存じます」

花角知事は「大切に使わせていただきます」と話していました。

第四北越銀行はその他に、災害救助法が適用された県内14の市と町に対して総額700万円の寄付も行っています。

県の災害対策本部にはこのほか約6800万円の義援金が寄せられています。