新幹線の車内で乾杯! 佐渡島の金山の世界遺産登録を祝って地酒イベント 《新潟》
移動しながら日本酒で乾杯です。佐渡島の金山の世界遺産登録を祝い、新幹線の車内で新潟の地酒を楽しむイベントが開かれました。その狙いとは?
週末のJR東京駅。新大阪に向かう東海道新幹線に次々と乗り込む人たちが。そのお目当ては…
「かんぱーい!」
新潟の日本酒!その名も「プレミアム清酒新幹線」です。
〈静岡から参加〉
「良い揺れがありますね。すごい気持ちいいです。これからは仕事終わったあとも(新幹線で)飲んでいきたい」
Q)今まではビール?
「ビール」
Q)これからは?
「日本酒」
世界遺産登録が決まった「佐渡島の金山」。
連日、全国から多くの観光客が訪れています。
世界遺産登録、さらに東京のアンテナショップがリニューアルしたことから新潟をより盛り上げようと県が企画したこのイベント。
東京―新大阪間の移動時間を使い、新幹線の中で日本酒を楽しみます。
〈県 地域産業振興課 神山美幸課長〉
「新潟清酒の魅力を知っていただくのはもちろん知っていただいたうえで今度はそれが作られている新潟に足を運んでみようと思っていただきたい」
佐渡の5つの酒蔵を中心に県内14銘柄の日本酒。そして、ペアリングを考え、新潟の旬の食材を使って作られた料理が提供されます。
横浜市から参加したこちらの男性。新潟の熱いファンだとか。
Q)佐渡Tシャツですか?
「加茂湖もついています」
ニシキゴイが浮かぶ“マイ杯”も持参です。
〈横浜在住〉
「新幹線の中で飲むのはこれは“居酒屋新幹線”絶対いい。車で行くと飲めないので。もう酔っぱらって何言っているか分かりませんけども」
Q)楽しいですか?
「はい、絶好調です」
また、車内には酒蔵の関係者も乗車。
酒造りの裏話なども聞くことができます。
〈北雪酒造 羽豆大社長〉
「(新潟清酒ファンとの)距離が近かった新幹線という空間の中でお話しさせていただいて、飲んでくださる方の喜ぶ顔を見られるのが作り手にとっても何よりの活力になる」
さらに、ほろ酔いの中で始まったのは…
佐渡の伝統芸能集団「越佐」による「鬼太鼓」です。
日本酒を片手に伝統芸能を堪能。威勢のいい掛け声と太鼓の音色が車内に響きました。
〈群馬から参加〉
「それぞれの地域でいろんな思い入れを抱いて酒蔵の人は作っているんだと思うと、そこにロマンを感じる」
〈大阪から参加〉
「お酒も料理もおいしくてこうやって佐渡のお話も聞けるので楽しい。新潟の魅力がぎゅっと詰まった感じ」
新幹線が日本酒ダイニングに…
参加者にとって、あっという間の2時間半の旅となったようです。