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県西部地震から今年で40年 地元小学生が慰霊碑を清掃 あの日の教訓「後輩たちに伝えたい」

2024年9月6日 20:35
県西部地震から今年で40年 地元小学生が慰霊碑を清掃 あの日の教訓「後輩たちに伝えたい」

1984年9月に木曽郡王滝村を中心に発生した県西部地震から今年で40年です。地元の小学生が6日、慰霊碑を清掃し、犠牲者を追悼しました。

黙とう

6日、王滝村で開かれた県西部地震の犠牲者を追悼する会。王滝小学校と社会奉仕活動などを行う王寿会が開きました。参加した全校児童10人は王寿会の人たちから地元を襲った当時の地震について話を聴きました。

王寿会の元会長 大家幸雄さん
「大変怖い悲しい思いをした地震で、決してこの地震を忘れてはならないと思います」

今から40年前の1984年9月14日。午前8時48分。王滝村を震源とするマグニチュード6・8の地震が発生しました。震源の深さはわずか2キロという直下型の地震。推定震度6を観測しました。地震による直接の被害はありませんでしたが、雨が降り続いていたため、いたるところで大規模な土砂崩れが起きました。この地震で29人が亡くなり、家屋の被害は全壊14棟、半壊73棟、一部損壊は517棟と被害総額254億円に及ぶ大規模災害となりました。

県西部地震を経験した佐口幸子さん
「怖かったです。すごい怖かったです。あんなの初めてあじわって御勝手の茶碗は全部おちてものすごかった」

Q.40年経ちましたが「まだ悲しいとか亡くなった人とか思い出していつも忘れることはできないです」

地元を襲った大規模災害から今年で40年。6日、児童たちも参加して、慰霊碑周辺の花壇の手入れや清掃活動を行いました。

小学生は
「王寿会の方のお話を聞いて勉強になったかなと思います。(最近は)南海トラフと聞いてすごく怖かったので興味もわいたし(きょうの活動を)後輩とか来年入学する子たちにやり方を教えたりこういうのがあるんだよと教えてあげたい」

当時を知らない世代にもあの日の教訓が引き継がれています。