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【元県議の妻殺害事件】記者が見た初公判 無罪主張の丸山被告は…落ち着いた様子で受け答え 時折メモを取る姿も 弁護側 検察側の主張 争点は…

2024年10月16日 18:30
【元県議の妻殺害事件】記者が見た初公判 無罪主張の丸山被告は…落ち着いた様子で受け答え 時折メモを取る姿も 弁護側 検察側の主張 争点は…
画:SHINO

解説:飯島榛菜記者
私は事件から1年のおととし9月、丸山被告にインタビュー取材を行いました。当時、淡々と質問に答え穏やかな人物である印象を受けたのですが、16日の罪状認否では当時と変わらない話しぶりで前を見て落ち着いた様子で受け答えをしていました。また、検察官が話す際にはペンを握り、時折メモを取る姿が印象的でした。

今回の裁判員裁判、争点は「犯人性」ということです。丸山被告が犯人であるかそうでないかということが争われます。
■検察側の主張
16日の裁判で検察側は丸山被告が不倫関係にあった女性との結婚を望んでいたものの、妻の実家との関係断絶を避けるため離婚ができず妻の殺害以外に選択肢が無いと考え犯行に及んだと指摘しました。

動機に「不倫関係」があったと主張しています。
丸山被告が代表を務めていた酒造会社の経営が振るわず、9年前に希美さんの実家からおよそ4000万円の借金をしていた上、県議会議員選挙の際に希美さんの父親に全面的な支援を受けて当選したといいます。また、丸山被告は妻に不倫を知られたあと一度は関係を解消したものの不倫相手との結婚が諦められなかったということです。

■弁護側の主張
被告の不倫発覚後に夫婦仲が悪くなったことはあるがその後の関係は悪くなくまた、犯人であることを示す直接的な証拠はないとして無罪を主張しました。希美さんと離婚の話をしたことはなく、被告の議員活動や会社の経営において希美さんはかけがえのない存在だったことから殺害の動機はないとしています。

両者の主張は真っ向から対立しています。