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東日本大震災の教訓を発信 震災伝承ガイドが集いセミナー 岩手・大槌町

2024年12月6日 17:14
東日本大震災の教訓を発信 震災伝承ガイドが集いセミナー 岩手・大槌町

 沿岸部で東日本大震災の伝承活動を行うガイドらが参加して、各地域での伝承方法や活動について情報を共有するセミナーが6日、大槌町で開かれました。

 「震災教訓伝承発信ガイドセミナー」は、震災の教訓と伝承を次の世代に繋げるとともに、沿岸部で伝承活動を行っているガイドの情報の共有を行おうと、岩手県がおととしから開催しています。

 今年は大槌町を会場に県内の沿岸部でガイドを行う関係者と県の担当者40人が参加しました。

 6日は、大槌町でガイドをしている神谷未生さんの案内で普段、実際に案内している町内の3か所を回りました。

 このうち、当時の町長を含む職員40人が犠牲となった旧大槌町役場跡では、思いを巡らせることの大切さについて語りかけました。

神谷さん 「たくさんの亡くなられた方々の一人がみなさんの家族だったらと想像してみてください。30秒でもいいから手を合わせることをせずに、またバスに乗って次の場所に行ってしまいます。遺族の立場からするとそこに対しモヤモヤ生まれてしまうのは想像していただけるかなと」

桜ライン311太田海さん
「被害者を出さないのが最終的な目標であり、そこに対してどういうアプローチをしていくのか、それぞれの各団体さんの持ち味というか、震災のことを伝えつつ、そして命を失わない未来を作っていきたい」

 県は来年以降もこの事業を続ける予定で、今後はガイド以外にも震災伝承について考えてもらう機会を作っていきたい考えです。

最終更新日:2024年12月6日 18:26