盛岡の老舗百貨店・カワトクが4日、新たに4つの店舗を加えてグランドオープンしました。カワトクは、経営再建に向けて去年から大規模な改装を進めてきました。

記者「去年6月からおよそ20年ぶりとなる大規模なリニューアルを行ったカワトクは4日、グランドオープンしました。今回のグランドオープンのコンセプトは、『生まれ変わる新・川徳』です」

　盛岡市菜園の老舗百貨店・「カワトク」は、去年4月、経営の再建を目指し、行政と民間のファンドが出資する新しい会社の下で再スタートを切りました。

　これまでアウトドアや家具の専門店、大手アパレルメーカーが手掛けるセレクトショップをオープンさせるなど、およそ20年ぶりとなる大規模な改装を進めています。

　今回のリニューアルで大規模な改装がひとまず終了したことでグランドオープンを迎え、 4つの店舗がオープンしました。

　1階には、人や地球環境に配慮したブランドの化粧品を中心に集めた店舗が新設されたほか、香水を販売する売り場が場所を移して広くなりました。

　2階には、これまでもあった通販サイトの実店舗や人気ルームウェアの販売店が売り場を拡大してオープン。早速、買い物に訪れた人も。

買い物客　男性
「盛岡は若者向けのお店があまり多くない印象なので、そういうお店が増えてくれると 足を運びやすくなる」

　また、1階と7階には、カワトクの歴史を振り返るコーナーが設けられています。こちらは、カワトクの前身の呉服店時代の写真。このほか、屋上に遊園地があった肴町の旧店舗の写真や菜園に移転したオープン当時の写真など、明治から昭和にかけての店の様子を撮影した写真が展示されていて、創業158年の歴史を振り返ることができます。

南波岳大 取締役営業本部長
「年齢や性別に関係なく、より暮らしの中におしゃれを加えたい、あるいは感度の高い少し背伸びをしたい豊かな暮らしを送りたいという方に来てほしい。また次も来たくなるような店にしていきたい」

　カワトクは、食やアートを中心に今後も定期的に部分的なリニューアルを行い、幅広い世代がより訪れやすい場所を目指すことにしています。