地価公示 山形県内の商業地が32年ぶりの上昇 「ラーメン店の新規出店など商業地の需要が旺盛」
土地取引の基準となる土地の価格「地価」の調査結果が公表されました。山形県全体で1年間の地価の動きを示す平均変動率は商業地で+0.1%と32年ぶりの上昇に転じました。
公表されたのは国土交通省が実施した調査に基づくことし1月1日時点の県内の住宅地や商業地などあわせて195地点の1平方メートルあたりの地価です。県全体で1年間の地価の動きを示す平均変動率は住宅地が+0.3%と4年連続で上昇しました。また、商業地の変動率は+0.1%と32年ぶりの上昇に転じました。
不動産鑑定士・月田真吾さん「商業地の需要が最近旺盛になっている。特にラーメン店の新規出店や自動車関連販売店などの施設の需要が非常に旺盛ということでその影響で地価が上がっている」
地域別では住宅地の地価は山形や米沢、鶴岡、酒田など13の市町で上昇しました。山形の上昇率が+0.9%だったのに対し、東根が+2.7%、天童が+1.6%と高くなっています。この状況について月田さんは土地価格の上昇で住宅需要が山形市中心部から郊外に移っていると分析しています。
不動産鑑定士・月田真吾さん「今回上昇が特に顕著なのは天童と東根。アパート並みの家賃で戸建て住宅が求めやすいということで去年より上昇率が拡大傾向にある一方で山形市に関しては土地価格が大分上がってきている。建築費も高騰しているということで家賃並みで買えない状況になってきている山形市に関しては横ばい傾向が顕著になってきている」
県内で最も地価が高い住宅地は山形市八日町一丁目付近で1平方メートル当たりの価格は去年よりも3000円高い10万1000円。商業地では山形市七日町のアズ七日町で1平方メートルあたり去年よりも2000円高い22万1000円となっています。