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山形市内の障がい者福祉施設 給付金160万円余りを不正受給 新規利用者受け入れ1年間停止に

2025年3月18日 17:17
山形市内の障がい者福祉施設 給付金160万円余りを不正受給 新規利用者受け入れ1年間停止に

山形市内の障がい者福祉施設が、施設の活動に対して市から支払われる給付金160万円余りを不正に請求して受給するなどしていたとして、市はこの施設に対し「新規利用者受け入れの1年間停止」などの行政処分を行いました。

山形市から「新規利用者受け入れの1年間停止」などの行政処分を受けたのは、山形市六日町で障がい者の共同生活援助サービスを提供している「障害者グループホーム紡~TSU・MU・GU~」です。山形市によりますと、この施設では利用者に対して食事の介護などのサービスを提供するにあたり、利用者への支援計画など本来作成しなければならない書類を作っていませんでした。
その上で、書類を作らなければ受け取ることができない市からの給付金の請求を行い、去年5月からこれまでに合わせて162万円余りを不正に受け取っていたということです。
去年(2024年)12月末に、市民から山形市に対して通報があり、その後の監査の結果、不正が発覚しました。この施設はまた、去年8月から12月までの間、利用者に提供するサービス全般を管理する責任者を配置していないといった施設での人員基準などについても違反していました。
施設を運営する法人の代表はYBCの取材に対し「介護サービスの制度について、勉強不足だった。反省している」と話しています。施設では監査を受けた後のことし1月に体制を改め、現在は必要な人員を配置し運営しているとしています。
山形市は3月14日付けでこの施設に対し、新規利用者の受け入れを4月から1年間停止するなどの行政処分を行いました。
また、施設に対し、不正に受給した金額に40%を加算したおよそ227万円の返還を求めていて、施設を運営する法人は「今後、返還していく」としています。

最終更新日:2025年3月18日 17:17
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