山形県議会の議員定数検討委員会 「議員を減らすだけが正しいのか」との意見も
人口減少などを受け、今後の山形県議会の議員定数や区割りなどを検討する委員会が8日開かれ、次の選挙を見据えた協議が本格的にスタートしました。
県議会は現在、17の選挙区から選ばれた43人の議員で構成されています。去年行われた前回県議選の定数や区割りは、国勢調査の人口動向をもとに前々回の選挙から変更されていません。
この日は2027年4月に予定される次の県議選に向けて、定数や区割りを協議する検討委員会が開かれました。会では県側から議員定数や区割り策定の根拠となる国勢調査の速報値が、再来年2026年6月に出るとの見通しが示されました。
その後非公開で行われた意見交換会では、委員から「国勢調査の結果を待ってから協議を進めては、定数などを変更するにしろしないにしろ、県民に周知する期間が足りなくなる」といった意見が出たということです。
山形県議会定数等検討委員会 田沢伸一委員長
「速報値等を加えて考えるかどうかを含めて、委員の皆さんから議論が出てきたので、その辺もしっかりと加味しながら結論を出したい。人口減少のなかで減らすだけが果たして正しいのかということも話のなかで出てきたので、その辺も含めながら日本全国の自治体を見ながら参考にしながら決めていきたい」
検討委員会は合わせて15回ほどの協議の場を設け、次の選挙に向けた議員定数や選挙区のあり方を議論します。