山形銀行の中間決算 経常収益は前年同期比23億円減収 3期ぶりの減収減益
山形銀行は10日、今年度上半期の中間決算を発表しました。企業の売上高に相当する「経常収益」は前の年の同じ時期よりおよそ23億円少ない232億円余りで、中間期としては3期ぶりの「減収減益」となりました。
山形銀行の中間決算は企業の売上高に相当する「経常収益」が前の年の同じ時期よりおよそ23億円減り232億4700万円でした。中間期の最終的なもうけを示す「中間純利益」は前の年に比べ17億円余り減り20億5100万円で、中間期としては3期ぶりに「減収減益」となりました。
「減収減益」の要因について山形銀行は、海外の国債をはじめとした運用している有価証券の下落によって、311億円余りの損失が出たためとしています。
山形銀行佐藤英司頭取「本業の利益は戻ってはきているが有価証券の残高を落としてきたということもあり有価証券の収益が落ちてきている」
一方、店舗の統合などによって行員同士の情報共有を図ったことで、銀行業務では貸出金が前の年より1500億円以上増えているということです。
山形銀行佐藤英司頭取「本業の部分についてはしっかりと収益の改善が図られている。経済情勢からいって有価証券の要因は大きいが、我々の銀行業務では非常にいい形になってきていると手ごたえがあるので減収減益ではあるが、内容については評価している」
山形銀行では今後も損失の大きい国債などの売却を進め、有価証券の運用について着実な改善を目指すとしています。来年3月末までの通期の売り上げから経費を差し引いた利益を示す「経常利益」は23億円、税金などが差し引かれた後の最終的な「純利益」は15億円と予想していて、前の年よりも減益となる見込みです。