「議長からの依頼で自分が非公開を指示」町議会の質問動画非公開問題で町長が記者会見 山形・西川町
山形県西川町の町議会の一般質問で、菅野大志町長による職員へのパワハラの有無を議員がただした動画がインターネットで非公開とされた問題で、17日夜、菅野町長が記者会見し「議長からの依頼で自分が非公開を指示した」などと説明しました。
西川町・菅野大志町長「この度は、お騒がせして申し訳ございません」
この問題は、今月5日にライブ配信された西川町議会の一般質問の動画がその後、非公開となったもので、動画には職員の早期退職者の増加や町長によるパワーハラスメントの有無などに関する質疑が録画されていました。
17日夜、菅野町長や町議会の菅野邦比克議長らが記者会見を開きました。動画の配信作業は菅野町長が社長を務める町の第3セクターが行っていて、非公開について菅野町長は「議長からの依頼で自分が指示した」と説明しました。
西川町・菅野大志町長「議長から(動画の)アーカイブ(配信)停止をすることに、委託者たる西川町総合開発(第3セクター)社長の私として依頼を受けた。町としては議事配信の停止までは求めていない」
非公開にされた一般質問の動画の中で菅野町長は、職員の早期退職について「損失だとは思っていない。その人件費で2人雇える」と発言したことを認め、「コスト面の質問だと思って発言した。不適切だった」と釈明しました。また、職員へのパワハラの有無については「記憶にない」と改めて否定しました。
一方、非公開を依頼したとされる菅野議長は「依頼した記憶は不確かだが、周りの人が言うならそうだろう」と述べました。
これに対し、非公開にされた動画内で質問した町議会議員によりますと、議長は「動画の非公開を指示したのは菅野町長だ」と話していたということです。
町議会は18日午後、今後の動画の取り扱いなどについて協議する予定です。