米大統領選 トランプ氏が逆転の可能性も 山形県勢懇話会で共同通信論説委員が解説
山形県勢懇話会の例会が21日、山形市で開かれ、共同通信客員論説委員の杉田弘毅氏が、11月に迫ったアメリカ大統領選挙の行方と国際情勢について講演しました。
杉田氏は11月5日に行われるアメリカ大統領選の行方について、「バイデン大統領の撤退により民主党の候補者となったハリス副大統領が8月上旬の勢いを失っており、共和党候補者のトランプ元大統領に逆転される可能性がある」と指摘しました。
杉田弘毅氏「ハリス氏はそのまま行けば11月5日にはトランプ氏に少なくとも10ポイントくらいの差をつけて楽勝になると思い、ハリス氏はリスクを取ることをやめた。どんどん勢いが止まっていき、このまま2週間後の投票日までいくと、トランプ氏が1ポイント、2ポイントのリードになる」
大統領選を受けた日本の対応については「両国の新たな政権がどれほど安定するのか予測できない状況だが、当面はアメリカを日本など東アジアに関与させることや、日本の防衛力をある程度強化することが必要」と述べました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルとパレスチナの対立については、「ハリス氏が大統領になった場合は、バイデン氏の政策を引き継ぎ、戦争の長期化が予想される」と指摘しました。