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山形県住宅供給公社など家宅捜索・官製談合防止法違反などの疑い

2024年9月27日 13:05
山形県住宅供給公社など家宅捜索・官製談合防止法違反などの疑い

山形県住宅供給公社が発注した山形市の産業団地造成に伴う工事の指名競争入札で、
入札情報を漏らすなどした疑いで職員の男らが逮捕された事件で、警察は26日夜、公社と山形市役所などを家宅捜索しました。

この事件で、逮捕・送検されたのは、山形県住宅供給公社職員で、天童市柏木町1丁目の伊藤健一容疑者(62)と
山形市中野の会社役員・高橋政信容疑者(74)です。
警察の調べによりますと、伊藤容疑者は去年9月、県住宅供給公社が実施した山形北インター産業団地造成に伴う
建設残土運搬工事の指名競争入札の際、高橋容疑者に対し、
秘密事項である入札金額についての情報や参加業者などを漏らし、入札の公正を害した疑いです。
警察は26日、公社と、高橋容疑者が代表取締役を務める会社、それに工事を委託した山形市役所を家宅捜索しました。
公社の説明によりますと、伊藤容疑者は1996年4月に入社し、これまで主に団地造成や開発を担当し、
今回の工事では現場監督を務めていました。
事件を巡り、山形市の佐藤孝弘市長はコメントを発表し、市は事件に関与していないと説明した上で
「公社に対してコンプライアンスの遵守と適正な事務執行を求めていく」としています。
また公社を設立する県の吉村知事は
「このような事態は極めて遺憾。公社に対し捜査への協力と事実関係の報告を求める」とコメントしています。

最終更新日:2024年9月27日 13:05