5月30日、山形県酒田市の公園の建物に放火した疑いで逮捕、送検された市消防団の副分団長の男について、酒田警察署は20日、別の空き家の放火容疑で再逮捕しました。

5月30日に酒田市の日和山公園内にある市公園会館の外壁に火を付けた非現住建造物等放火の疑いで酒田市消防団の第1分団副分団長、田賀一稀容疑者（27）が逮捕、送検された事件。

その後の調べで、田賀容疑者が、5月10日に酒田市北新町2丁目の空き家で、玄関わきの物置小屋に火を付け、小屋と家の壁などを焼いた疑いが強まり、酒田警察署は20日に再逮捕しました。5月10日の火事では炎が確認される数分前に、ペットボトルを持って現場付近から立ち去る人物が目撃されていました。

目撃者は「火事が起こった方向から（路地を）下ってきた。多分男の人で体形はがっちりしている人だった。短髪だったと思います。スーツとかではなくて自分みたいなスエット」

警察はこれまでの調べで、田賀容疑者の自宅から灯油を運んだとみられるペットボトル数本を押収しています。ことし4月下旬からおよそ1か月の間に、酒田市の中心部では火事が8件相次いでいます。このうち、今回再逮捕する方針を固めた火事を含め、少なくとも5か所の現場から灯油と見られる油の成分が検出されており、警察は引き続き、関連を調べています。