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20年ぶり新紙幣発行 7月3日に向け山形県内でも準備進む 従来の紙幣も使えるので注意を

2024年6月27日 18:29
20年ぶり新紙幣発行 7月3日に向け山形県内でも準備進む 従来の紙幣も使えるので注意を

7月3日、20年ぶりに新たな紙幣が発行され、1万円札と5千円札、千円札が新しいデザインになります。発行まで1週間を切る中、山形県内でも新紙幣に対応するための準備が進められています。

今回デザインが新しくなる紙幣は、1万円札、5千円札、それに千円札の3種類です。デザインのほか、表面に描かれる肖像画も変更されます。1万円札はおよそ500もの企業の設立に関わり、「日本近代社会の創設者」と言われる実業家の渋沢栄一に。5千円札は現在の「津田塾大学」を創設し、女性の地位向上に尽力した教育家の津田梅子に。千円札は破傷風の治療法を開発し、「近代日本医学の父」と呼ばれている細菌学者の北里柴三郎に変わります。

さらに、お札の中には角度によって画が動く3Dホログラムやより細かく印刷された透かしなど偽造を防止するための新たな技術が施されています。国内で紙幣が刷新されるのは、現在使われている紙幣に切り替わった2004年以来、20年ぶりです。新紙幣は7月3日に発行され、日本銀行から全国の金融機関に引き渡されます。県内の金融機関での新紙幣の取り扱いは、山形銀行が7月3日の午前10時ごろから山形市の本店営業部で。荘内銀行が来月3日の午後1時から鶴岡市の本店営業部で。きらやか銀行は来月4日から取り扱いを始める予定です。
発行まで1週間を切る中、県内の企業でも新紙幣に対応するための準備が進められています。

山交バス後藤利樹 常務取締役「運賃箱のソフトウェアの更新を行っていて、すべて新紙幣対応になっている」

山交バスは6月中旬、運賃箱のあるすべてのバスで紙幣を読み取るシステムを更新しました。新紙幣は発行日当日の7月3日から運賃などの支払いに使用することができます。

山交バス 後藤利樹常務取締役「当社の場合新紙幣に対応しなければならない車両が200台ある。200台すべてに新紙幣対応に対するコストが生じているのである程度の負担が生じている」

山交バスでは現在、多くの乗客がICカードで運賃を支払っているということです。しかし、キャッシュレス化が進む中でも、紙幣の取り扱いには絶えず需要があるといいます。

山交バス 後藤利樹常務取締役「定期券を除いた支払いだと2割強の人が現金を使用している。ICカードにチャージをするときも現金が必要となるのでまだまだ現金の利用はあるのかなと思う」

7月3日の新紙幣発行以降も現在使われている紙幣はそのまま使用することができます。日銀山形事務所の川村憲章所長は「『従来のお札は使えなくなる』といった誤った情報や詐欺に注意してほしい」と呼びかけています。

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