28日朝は各地で厳しい冷え込み サクランボ園地ではヒーター稼働させ対策・山形
28日朝の県内は放射冷却の影響で、各地で最低気温が氷点下となりました。霜や凍結による果樹の被害への注意が呼び掛けられる中、南陽市では未明からサクランボ生産者らが対策に追われる姿が見られました。
こちらは、28日午前2時過ぎの南陽市にある高橋善一さんのサクランボ園地の様子です。
28日は厳しい冷え込みによって早朝に霜が降りる可能性があったため、ことし初めて、園地を暖めるためにヒーターを稼働させるなどの対策に追われました。
サクランボ生産者高橋善一さん「こっちが紅秀峰。佐藤錦より芽が膨らんでいる」
高橋さんによりますと、ことしは3月に気温が低い日が続いたことで去年より生育は遅いものの、例年に比べて数日、生育が早く特に紅秀峰はすでに芽が膨らみ始めています。
高橋さん「去年は3月30日に1回目の霜被害があった。平年は4月になってからが危ない。温暖化で全体的に段階が早まっている」
28日は、1時間以上かけて約60アールの園地に合わせて60基のヒーターを稼働させました。
日が昇った28日午前6時半過ぎ。園地の周辺には霜が降りていましたが、ヒーターの周りはほとんど霜がなく、28日は被害を防ぐことができたということです。
高橋さん「これから1か月開花が始まるまでは要注意。火をたいていかなければいけないと思う」
山形地方気象台によりますと、28日の県内の各地の最低気温は、西川町大井沢で氷点下8.7度。東根、氷点下4.4度。米沢、氷点下3.2度。山形、氷点下2.5度などとなりました。