庄内地域の農業用水などの供給問題なしも 河川の水量少ないところがあり調整や節水呼びかけ
去年から高温や降水量が少ない状況が続く庄内地域の夏場の渇水を警戒する関係機関による連絡会議が28日、三川町で開かれました。会議では、現在は農業用水などの供給に問題がない状況であることが報告されました。
連絡会議は、県と庄内地域の市や町、土地改良区などの関係機関が参加し、開かれました。仙台管区気象台が27日発表した3か月予報では、7月と8月の平均気温が平年より高くなる見通しとなっています。
会議では、庄内地域の農業用水について、現状ではほぼ問題なく取水できていることが報告されました。一方、河川の水量が平年より少ないところもあるため、細かな取水量の調整や節水の呼びかけを行っているということです。また、庄内地域にある主な農業用ため池の貯水率は65%から100%で、現在の貯水量は平年を上回っていることが示されました。
農作物の生育状況は、平年に比べやや早めですが順調に進んでおり、水稲は去年問題になった白未熟粒の発生を抑えるため一時的に田んぼの水を切る中干の徹底が呼びかけられているということです。
一方、庄内地域にある県管理のダム3か所のうち鶴岡市の荒沢ダムは関連するダムの工事に伴って過去5年の平均貯水率より7・2%低い50・6%でした。しかし、ほかのダムは90%以上を確保していて、現状では農業用水や生活用水の供給に問題はないということです。