山形・酒田市職員の時間外手当220人分の総額503万円あまり未払い 2014年から10年間
山形県酒田市は、2014年から10年間にわたって市職員の時間外手当の割増賃金の一部について、220人分の総額503万円あまりが未払いになっていたと発表しました。
酒田市によりますと、職員の時間外勤務手当のうち、月に60時間を超える分はさらに割増率が上がる規定でしたが、2014年4月からことし10月までの10年間にわたって、給与計算システムの設定ミスで、60時間を超える分の割増が反映されていなかったということです。このため、職員220人分の総額503万3075円が未払いになっていました。労働基準法の賃金請求権の時効は3年で、酒田市は、さかのぼることができる過去3年分の割増賃金100人分、およそ96万円を今月の給与で支払うということです。
一方で、割増賃金の計算で2014年12月支給分から30分未満の端数の取り扱いにミスがあり、職員12人分、合わせて1万8184円を多く支払っていたことも分かり、対象の職員に返還を求めるということです。
先月支給分の給与処理作業中に人事課の職員がミスに気づきシステムを改修しました。市人事課は「システムの点検など再発防止に努める」としています。