鶴岡市で絹織物の光沢と手触りを出す作業が行われてきた工場「羽前絹練」 国の登録有形文化財に追加へ
鶴岡市で100年以上にわたって絹織物の光沢とやわらかい手触りを出すための作業が行われてきた工場「羽前絹練」の7つの建造物が国の登録有形文化財として登録される見込みとなりました。
国の文化審議会は19日、新たに158の建造物を国の登録有形文化財にすることを文部科学省に答申しました。県内からは、鶴岡市新海町で創業以来100年以上、絹織物の光沢とやわらかい手触りを出すための精練が行われてきた工場「羽前絹練」内にある7つの建造物が選ばれ、国の登録有形文化財に指定される見込みです。
答申を受けた建造物は大正時代後期に建築された絹織物の洗浄を行う精練棟やー昭和時代中期までに建築された精練後の生地を染める染色棟など絹織物を出荷するまでの作業を行う6つの建物と土蔵です。建物内では職人が昔ながらの機械を使い当初から変わらずに作業をしていて、鶴岡の近代化を伝える現役の工場施設と評価されました。
羽前絹練 上野康成社長「いろんな人たち、前社長、鶴岡市、資料を作ってもらった方々、みなさんの気持ちでなった登録なので気持ちを大事にしながら本業も頑張ってこの建物をより長く管理していくことも責任の一つになったと感じている」
登録後、県内にある建造物の国登録有形文化財は215となります。