山形市のハウスメーカーの施工不備 すべての建物の補修工事完了は2年半後の見込み
山形市のハウスメーカーが建築・販売した住宅などで施工不備が発覚した問題で、対象となっている全ての建物の補修工事が完了するのはおよそ2年半後となる見通しであることが、メーカーへの取材で分かりました。
この問題は、山形市のハウスメーカー「クリエイト礼文」が建築・販売した戸建て住宅などで、国土交通大臣認定仕様として定められた断熱材や石膏ボードを屋根裏の外壁部分の内側に取り付けず、建築基準法に抵触する可能性がある施工不備が見つかったものです。
調査対象の建物は、県内をはじめ東北・関東を含めた7県であわせて2822棟にのぼっています。
国土交通省によりますと、これまでに調査を終えた1007棟のうち、ほほぼすべての1003棟で施工不備が確認されました。クリエイト礼文によりますと、施工不備が見つかった1003棟のうちこれまでに、およそ4割の398棟で補修工事を行ったということです。今後、対象となっている全ての建物を調査した上で施工不備の補修工事が完了するのはおよそ2年半後の2026年9月末となる見通しです。
補修工事は来年3月末までに1000棟、再来年3月末までにさらに1000棟のペースで進める方針としています。
クリエイト礼文の担当者は「対象の建物の数が多く、家主の都合もあるため調査、補修に時間がかかっているが、工事のスタッフを増員し、予定通りに工事を完了できるよう努力したい」とコメントしています。