発生から7日目 南陽市の山火事 9カ所で白い煙上がる 地上からの消火活動やドローンで監視
山形県南陽市の大規模な山林火災は10日で発生から7日目となりました。現場では朝、煙が出ているのが確認され、消防による地上からの消火活動が行われました。
南陽市宮内の秋葉山で5月4日に発生した山林火災は、これまでの焼失面積が137ヘクタールまで拡大し、県内では過去最大規模となりました。火は7日に、これ以上燃え広がる可能性のない鎮圧状態となり、9日の段階ではほぼ鎮火した状態となりました。
しかし、10日も午前6時ごろに地元の消防団員が山から煙の発生を確認。午前9時過ぎから消防隊合わせて7人が地上からの消火活動にあたったほか、ドローンを使って上空から状況を確認する作業を行いました。
南陽消防署杉原利彦署長「燃えた草木の層が深く中で熱を持っていることで風によって吹きあがり煙が上がる。煙が目視されたらその都度消火する監視をするの繰り返しになる」
また、午後1時過ぎにも別の場所で白い煙が上がりれ、夕方までに9か所で確認されたということです。消防では今後、乾燥した日が続くことなどから11日以降も警戒・監視を行うとともに必要に応じて地上からの消火活動などを行う予定です。
一方、南陽市と高畠町で相次いだ大規模な山火事について、吉村知事は会見で、「森林の整備が重要」との考えを示しました。
吉村知事「燃えやすい下草や杉の葉っぱが長年乾燥したまま野ざらしになっているとか1回火事になってしまうと燃え広がってなかなか消えにくくなる。放置した山だと山火事になりやすいのかなと心配になった」
また、今回山火事が相次いだ置賜地方の山林については「所有者同士の境界がはっきりしない場所がある」と述べました。そういった場所は所有者による整備が行われず、市や町と連携し境界の明確化を進めたいと話しました。
吉村知事「健全な森林にして将来世代に残すことが私たちの使命と思っているそれがまだまだなされていない地域がある」
また農作物や建物の被害については、「鎮火後にしっかりと調査しどういった方向で復旧できるか取り組んでいきたい」と述べました。