カクテル「雪国」で知られる酒田市の喫茶店「ケルン」 新店舗に移転し15日にオープン
国内外で愛されるカクテル「雪国」の考案者で、おととし亡くなった酒田市のバーテンダー井山計一さんが開いた喫茶店「ケルン」が移転し、15日、新店舗でオープンします。14日は、新店舗の内覧会が開かれました。
「ケルン」は、国内外で愛されるカクテル「雪国」を考案した故・井山計一さんが1955年に酒田市に開いた喫茶店兼バーです。井山さんは2020年に「現代の名工」に選ばれましたが、おととし95歳で亡くなりました。
観光スポットとしても多くの人が訪れた「ケルン」は、井山さんが亡くなった後、息子の多可志さんが跡を継いで経営してきました。しかし、建物の老朽化のためことし5月に一旦、営業を終了。新たに、酒田港近くにあるかつての廻船問屋の建物を生かした観光施設「家坂亭」に移転し、再スタートを切りました。
井山多可志さん「この年で新しい店を始められるということはとっても幸せで本当に感謝に堪えません」
井山多可志さん「ここも旧店舗から移動してきました。このイス、テーブルも全部そうです」
15日のオープンを前に開かれた内覧会では、店主の多可志さんが新店舗の魅力をPRしました。
“店の顔”となる扉や木製のカウンター、テーブル、イスなどは旧店舗からそのまま移し、かつての店の雰囲気を受け継いでいます。
また、新店舗は酒田市の和菓子の老舗「小松屋」と一体となっていて、和菓子とこだわりのコーヒーを楽しむことができます。
名物のカクテル「雪国」もこれまで通り提供されるということです。
喫茶「ケルン」店主井山多可志さん「“雪国”という名前だけで日本中いろんなところから来ていただける方がいっぱいいらっしゃる。酒田の道しるべそういう場所になってくれたら」
「ケルン」の営業は15日から始まります。