サクランボの「双子果」が増加 去年夏の猛暑の影響 キャラバンで摘果呼びかけ
サクランボの出荷が本格化する前に生産者に適切な園地の管理を呼びかける広報キャラバンの出発式が14日、寒河江市で行われました。
寒河江市の三泉地区にある土田真澄さんの園地では、紅秀峰が1センチほどまで成長していました。広報キャラバンの出発式は、高品質なサクランボを安定して生産してもらうため県が行ったもので、県やJAなどの関係者、それに生産者あわせて30人が参加しました。
初めに県の担当者がことしのサクランボは、春先の高温の影響で平年より5日から7日ほど生育が早まっていると話しました。そして質の良いサクランボの実に栄養が集中するように、不要な実を取り除く「摘果作業」を早めに行うよう呼びかけました。
「前年の夏が暑かったということで双子果が例年よりも特に紅秀峰を中心に多い状況なのでそういったところを逃さずに摘果してもらう」
県は去年夏の猛暑で生育が異常に進んだ影響でめしべが2本になり、実がくっついた状態で成長する「双子果」がことしは多くなっていると話しています。「双子果」は商品にならないため、こちらも早めに摘果するよう呼びかけています。
県園芸大国推進課 近野広行課長「園地によっていっぱい実がなっているところと少ないところがあるかもしれないが多いところでは摘果をしっかりして大玉のサクランボを作ってもらうことをお願いしたい」
この後キャラバンは、生産者に摘果作業の実施や作業中の事故防止を呼びかけに県内各地に出発しました。