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高温続く山形県内 サクランボの結実対策をキャラバンで呼びかけ 人工授粉を早めに

2024年4月16日 16:49
高温続く山形県内 サクランボの結実対策をキャラバンで呼びかけ 人工授粉を早めに

山形県内は各地で4月として過去最高の気温が続き、開花時期を迎えたサクランボの生育への影響が心配されています。こうした中、確実に実をつけるための対策徹底を呼びかける広報キャラバンが16日出発しました。

山形市黒沢にある小笠原穂積さんの園地で行われた出発式には、県やJAの関係者らおよそ30人が出席しました。式では、県の担当者がことしのサクランボの生育状況や実をつけるためのポイントなどを説明したあと、毛ばたきを使った人工授粉を実演しました。

「クルクルクルと優しく花の周りを回転させながら、毛ばたきに花粉をつける」

県農業技術環境課によりますとサクランボは例年、開花から満開になるまで5日ほどかかりますが、ことしは特にここ数日の気温が25度を超えた影響で開花が一気に進む可能性があり、短期間で人工授粉作業を行う必要があります。

県園芸大国推進課近野広行課長「この気温ですと花が一気に咲いてくる可能性もあるので、手遅れにならないよう人工授粉作業など対策を進めていただき、しっかりと結実を確保してほしい」

寒河江市の県園芸農業研究所で栽培されている、「やまがた紅王」は4月12日に開花が始まりました。去年より5日遅いものの、例年より4日早いということです。広報キャラバンは人工授粉の徹底や、高温による土壌の乾燥への注意などを呼びかけ、高品質なサクランボの生育を目指します。