「歩くほど幸せになるまち」の実現目指す 山形市中心市街地に「御殿堰」を活用した新エリア
山形市の中心市街地に「御殿堰」を活かした新たなエリアが整備され、29日記念のセレモニーが行われました。川のせせらぎを聞きながら「歩くほど幸せになるまち」の実現を目指しています。
山形市七日町1丁目に完成した「御殿堰」を活用した新たなエリアです。消雪機能がある歩道を設け、中心市街地にいながら川のせせらぎと風情を楽しむことができます。今回整備した箇所はこれまで、コンクリートの通路で覆われ水の流れを見ることができませんでしたが、市が2021年度からおよそ4億9000万円かけて整備しました。御殿堰を含む「山形五堰」は農業用水施設として去年、歴史的な価値のある「世界かんがい施設遺産」に選ばれています。
記念のセレモニーでは佐藤孝弘山形市長らがテープカットを行い、完成を祝いました。
佐藤孝弘山形市長「御殿堰沿いを楽しく快適に気持ち良く歩けるそんな整備の一環としてきょうのオープンとなった1つ節目を迎えた」
山形市はこのほかにも、「粋七エリア」と呼ばれる中心市街地の再開発を進めています。現在、区画整備を行っていて、2027年度の完成を目標としています。今後、御殿堰沿いに小道や広場を設け、中心市街地を歩いて楽しめるエリアを整備する予定です。
佐藤孝弘山形市長「これからサクラの時期を迎えるので、 外国人の方も含めて多くの観光客が来ていただけると思う。蔵王・山寺に加えてこの中心市街地も1つの観光ポイントとして歩いてもらえればうれしい」
完成を記念して、堰の周辺では31日。楽器の演奏やマルシェなどのイベントが開かれます。