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25年前に開墾し1000坪を庭造り 西蔵王の「まんさくの庭」一般公開は今年が最後

2024年6月19日 18:10
25年前に開墾し1000坪を庭造り 西蔵王の「まんさくの庭」一般公開は今年が最後

山形市の西蔵王に四季折々の花を楽しめる広大な庭園があるのをご存じでしょうか。ここに暮らす夫婦が20年以上かけて作り上げ一般公開を続けてきました。しかし、それも今年が最後となります。美しい庭園のいまと夫婦の思いを取材しました。

中川悠アナウンサー「こちらに知る人ぞ知る、素敵な庭があるということです。入口からたくさんの花が見えますよ~早速お邪魔します!」

訪れたのは山形市神尾にある「まんさくの庭」です。およそ1000坪という広大な庭園にはいま、色とりどりの花が咲き乱れています。

ここを作ったのは三宅由紀さん(76)。さっそく中を案内してもらいました。

花紹介「この辺はバラがたくさんある(このアーチいいですよね)このアーチもきれいよ(ちょっと待ってこっちに入るとバラだらけですね!)これが今見頃『夢乙女』っていうバラ。まさしく名前の通り」
(目に飛び込んでくる色がすごく楽しいですね)(植えられている花は)「何種類あるか聞かれますけどもう分かりません!」

季節の花々が広がるこの庭も25年前までは草が生い茂る原野でした。三宅さんは2000年、夫ともに荒れ地の開墾から始めました。元々東京に住んでいたという三宅さん。なぜ山形を選んだのでしょうかー。

三宅由紀さん「ずっと前に医療器具の販売をしていた夫の仕事の関係で山形に3年間住んでいた。すごく気に入っちゃって。まず自然が豊か。それと皆さん優しい方ばかりだったんですよね。自然と人柄、県民性、それがここに来る決心をさせたんでしょうね」

丹精込めて作り上げた庭を楽しんでもらおうと、2004年から一般公開を始めました。この20年、多くの人が訪れました。しかし、1000坪という広大な庭を個人で管理する負担が徐々に大きくなっていました。

三宅由紀さん「オープンガーデンで人に見てもらうことで、自分をやりがいを感じて一生懸命やれていたがそれが重荷になってきた…。数年前かな、自分の思う完成度、満足感を得られるようなところがあったので、もし若返れるならもっとやっていたいが残念ながら年には勝てない…」

そして、三宅さんは庭の一般公開をことしで最後とすることに決めました。

三宅由紀さん「形、それから色、花以上に美しいものはないんじゃないかなと。今までありがとうございましたという思いと、6月中はオープンガーデンをやっておりますのでぜひ来てほしい」

これから梅雨に入るとアジサイが見頃になるといいます。一般公開は6月末までで入場料は250円となっています。